学生の心をつかみ、採用につなげるインターンシッププログラム

毎年3万人が参加する企業は何が違う? 2社事例で読み解くインターンシップ成功3つのポイント

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRアセスメントソリューション統括部 研究員 橋本 浩明
最終更新日:
2026年02月26日

第1回ではインターンシップの変遷と現状について、第2回ではインターンシップの設計・実施の流れとポイントについてお伝えしました。最終回となる今回は、インターンシッププログラムの失敗例・成功例を紹介し、企画、設計の参考となるポイントを抽出します。

※本記事では、現在の政府の定義では「インターンシップ」と呼称しない「オープンカンパニー」や5日未満の「仕事体験」も含めて「インターンシップ」と表記しています。

インターンシップでよくある失敗例

よくある失敗例は以下のように分類することができます(図表)。このような失敗は、参加学生の満足度や志望度を下げるだけでなく、口コミによって企業イメージの低下やほかの学生の応募抑制につながる可能性もあるため、注意が必要です。

図表:よくある失敗例と対策

分類 具体例 対策
準備不足
  • 必要な物品の不足や機材のトラブルにより、学生を長く待たせる
  • 現場社員が役割を理解しておらず、学生への説明やフォローが適切にできない
  • 準備品リスト・タイムラインを作成し、関係者間で擦り合わせる
  • 現場社員に期待する役割を丁寧に伝え、必要な事前準備を依頼する
双方向性が弱い
  • 一方的な説明の時間が長い
  • 学生が手を動かす時間や疑問を解消する時間がない/少ない
  • オンラインや短期間のプログラムでも、学生の「体験」やアウトプット、疑問解消の時間をつくる
ワークに現実感がない/学びが少ない
  • ワークの課題が現実の業務から離れている
  • 課題が抽象的で制約がなく、何を大切にして考えればいいのか学生がわからない
  • 実際の業務の「体験」となるようなテーマ・課題を用意する
  • 業務にあたって自社として大切にしている考え方(課題との向き合い方など)も学生に伝える
現場社員との交流がない/少ない
  • 現場社員から話を聞くことができず、学生が実際の業務や現場をイメージできない
  • 登場する社員が少なく、社員同士の関係性や雰囲気が学生から見えない
  • 職種・年次などが異なる複数の社員との交流機会を提供する
  • 現場業務のリアルだけでなく、企業風土のリアル(社員同士の関係性など)を学生に伝える
社員からのフィードバックがない/少ない
  • 全体やグループに対する講評のみで、個々の学生へのフィードバックがない
  • 抽象的なほめ言葉にとどまる
  • 学生からのアウトプットを求める場合は、可能な限り個別フィードバックの機会を設ける
  • 実際の業務の視点で改善点についてもフィードバックする

インターンシップの成功事例(2社)

(1)株式会社ニトリ

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プロフィール

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRアセスメントソリューション統括部 研究員
橋本 浩明

2023年株式会社リクルートマネジメントソリューションズに入社。入社以来、面接者やリクルーター、採用担当者を対象とするトレーニングやラーニングコンテンツの開発を通じた企業の採用支援に従事。毎年実施している「大学生の就職活動に関する調査」においては、調査の企画・分析を担当。

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