「骨太の方針2024」と「新しい資本主義」実行計画が閣議決定 賃上げの定着など

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年06月24日
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政府は6月21日、経済財政運営の指針「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」と、その中核となる成長戦略「新しい資本主義実行計画」の改訂版を持ち回り閣議で決定した。岸田総理は、日本経済は「デフレから完全に脱却する千載一遇のチャンスを迎えている」とし、33年ぶりの高い水準となっている賃上げの定着や中堅・中小企業の稼ぐ力の向上を目指す考えを強調した。

賃上げの定着、ジョブ型人事とリスキリングの推進など

「骨太の方針」は、政権の重要課題や翌年度予算編成の方向性を示すもので、首相が議長を務める経済財政諮問会議で毎年6月ごろに策定される。「新しい資本主義」とは岸田政権が掲げる経済政策。コンセプトに「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」を掲げ、これまでの資本主義の是正を目指す。「骨太の方針2024」と「新しい資本主義」実行計画の2024年改訂版の骨子は以下の通り。

骨太の方針2024:賃上げの定着でデフレから脱却を目指す

「骨太の方針2024(経済財政運営と改革の基本方針2024)」は副題を「賃上げと投資がけん引する成長型経済の実現」とし、労働市場改革などによる所得増や賃上げ定着でデフレから完全脱却し、「新たな経済ステージへの移行」を目指すとした。骨太の方針2024の章立ては以下の通り。

  1. 成長型の新たな経済ステージへの移行
  2. 社会課題への対応を通じた持続的な経済成長の実現
  3. 中期的に持続可能な経済社会の実現-「経済・財政新生計画」-
  4. 当面の経済財政運営と次年度予算編成に向けた考え方

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