中途採用市場活況、半数以上が「必要な人数確保できず」　人材確保は困難に　企業の対策は

リクルート（東京都中央区）は7月5日、民間企業の2022年度中途採用実績に関する調査結果を公開した。2022年度下半期の中途採用では、必要な人数を「確保できなかった」と回答した企業が「確保できた」企業を上回り、人材確保の難しさを裏付けた形となった。

運輸、飲食・宿泊、医療・福祉で「人材を確保できなかった」が大きく上回る結果に

2022年度下半期の中途採用で必要な人数を「確保できた」と回答した企業は45.8％、「確保できなかった」と回答した企業は52.7％。両者の差は6.9％ポイントで、必要な人数の確保状況は、2013年度下半期以降、最も低い水準となった。

従業員の規模別で見ると、全ての従業員規模で「確保できなかった」企業が「確保できた」企業を上回った。特に従業員規模が1000～4999人の企業では13.4％ポイント、300～999人の企業で11.3％ポイント上回った。

業種別では、運輸業（23.8％ポイント）、飲食店・宿泊業（32.1％ポイント）、医療・福祉（21.3％ポイント）でそれぞれ「確保できなかった」との回答が「確保できた」を上回り、必要な人数の確保状況は低水準となった。

一方で教育・学習支援業や金融・保険業などでは、必要な人数を「確保できた」と回答した割合が上回った。

中途採用加速の動き、中小企業にも波及