32万人のワークエンゲージメントの高さ、「問題解決行動」との相関強く 「前向きさ」にも効果

アクセスランキング
ストレスチェックサービスの提供などを行うアドバンテッジリスクマネジメント(東京都目黒区)は2月27日、「エンゲージメントの高さに相関のある因子」についての調査結果を発表した。
「ワークエンゲージメントと相関が強い因子」として、仕事への興味や意義を感じられているかを表す「働きがい」だけでなく、「前向きに考え直す行動」や「問題解決行動」といった社員それぞれの因子との相関が強く、「エンプロイーエンゲージメントと相関が強い因子」は、「会社との適合感」「経営層との信頼関係」などエンゲージメントの環境要因を構成する因子との相関が強かった。
従業員約32万人のデータからエンゲージメントとの相関を調査
調査は、同社のストレスチェックサービス利用企業の従業員約32万人のデータを基に、「エンゲージメントの高さに相関のある因子」を調査した。
ワークエンゲージメントは、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態として、「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)、「仕事に誇りとやりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)の3つがそろった状態と定義されている。
エンプロイーエンゲージメントは、従業員エンゲージメントとも呼ばれ、従業員が会社に対して抱く愛着を指す言葉であり、会社への帰属意識や、理念・ビジョンへの共感、貢献意欲、職務満足などを内包する概念を意味する。
ワークエンゲージメントの向上、自己効力感やレジリエンスに関する取り組みに効果
「ワークエンゲージメントと相関が強い因子」として、仕事への興味や意義を感じられているかを表す「働きがい」(相関係数0.72)に加え、「前向きに考え直す行動」(同0.56)、「問題解決行動」(同0.55)、「対処できる思考」(同0.48)など、本人の行動や思考に関連する因子が上位を占めた。

同社は調査結果から、ワークエンゲージメントの高い人の特徴を以下のように分析している。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。