下請けとの価格交渉・価格転嫁「しぶい」企業名、2度目の公表 名指しされた企業での改善も
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年09月13日
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中小企業庁は8月29日、大企業などの主な取引先との、価格交渉や価格転嫁の状況について、中小企業へ調査した結果を公表。価格交渉や価格転嫁に応えてくれると高評価を得た企業、および後ろ向きな企業名を明らかにした。公表するのは、2023年2月に続き2度目のこと。
後ろ向きであると示された企業の中には、取引先とのコミュニケーションを深める、本社で直接相談を受け付ける窓口を設置する動きも行われている。
価格交渉・価格転嫁に応えてくれると高評価を得た企業、旭化成は前回に続き高評価
前回の価格交渉促進月間(2023年3月)のフォローアップ調査において、10社以上の中小企業から「主要な取引先」として社名が挙げられた、発注側企業の状況を見える化したリストを公開。価格交渉や価格転嫁についての回答を点数化し、その平均値を「ア」から「エ」の4段階に整理した。
取引先の中小企業から、価格交渉・価格転嫁ともに「ア(回答の平均が7点以上)」と高く評価された企業は以下の通り(法人番号昇順)。
- 株式会社東芝(東京都港区)
- 旭化成株式会社(東京都千代田区)
- 出光興産株式会社(東京都千代田区)
- パナソニックインダストリー株式会社(大阪府門真市)
- レゾナック(東京都港区)*回答企業数が10社未満のため参考値として公開
このほか、清水建設(東京都中央区)や三菱電機(東京都千代田区)、日本製鉄(東京都千代田区)などが、価格交渉で「ア」と高い評価を受けた。
価格交渉や価格転嫁に「しぶい」企業は、積水化学工業とトーエネックなど
一方、積水化学工業株式会社(大阪市北区)と株式会社トーエネック(愛知県名古屋市)は、価格交渉において「エ(回答の平均が0点未満)」と最低評価を受けた。価格転嫁で「エ」の評価を受けた企業はいなかった。
また、以下の企業が価格交渉・価格転嫁ともに、2番目に低い「ウ」の評価だった(法人番号昇順)。
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