勤務時間外に仕事での嫌な記憶が蘇る人が増加、課題解決のカギは「コミュニケーション」 民間調査
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年04月25日

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ジュノー(神奈川県横浜市)は4月24日、正規・非正規社員の男女を対象に、「感情労働」と「持ち帰り感情ストレス」に関する実態調査を実施し、その結果を公表した。
ネガティブな感情を抱く「感情労働の持ち帰り」問題
日本企業は現在、深刻な人手不足に直面するほか、メンタルヘルス不調が増え、事業活動に多大な影響を及ぼしている。また近年はカスタマーハラスメントやパワーハラスメントも増加傾向にあり、従業員の「感情労働」による負の影響が問題視されている。
感情労働とは、顧客・同僚・上司に対して、仕事上求められる感情状態を、自己の体調や本来の感情にかかわらず、意図的に作り出したり適切に示すなど感情のコントロールを必要とする労働のこと。感情労働は精神的負担が大きく、心身に影響を与える。最近では、勤務時間外に仕事中の出来事を振り返り、ネガティブな感情を抱く「感情労働の持ち帰り」も報告されている。
こうした状況を踏まえ、ジュノーは今回、感情労働研究の第一人者である東京成徳大学応用心理学部の関谷大輝准教授と共同で、仕事中に経験する感情や勤務時間外に思い出す感情・頻度・内容・ストレス反応などをまとめた。
8割以上が「勤務時間外に仕事中に経験した出来事を思い出す」と回答
調査によると、仕事中「感情労働」を行っている人(「常にある」「よくある」「ときどきある」の合計)は94.5%に上った。また、勤務時間外に、仕事中に経験した出来事を思い出している人(「とてもよくある」「よくある」「ときどきある」「まれにある」の合計)は88.1%となった。
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