インボイス対応、「問題が出てくるのはもう少し先」か 対応進むも9割が「懸念あり」

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年10月16日
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帝国データバンク(東京都港区)は10月13日、新たに開始されたインボイス制度(適格請求書等保存方式)について、企業の対応状況や懸念事項に関するアンケートを実施し、その結果を公表した。

調査によると、インボイス制度に「順調に対応できている」企業は3社に2社の割合で、約3割は「対応がやや遅れている」ことがわかった。また、9割の企業が、現在または今後に「懸念事項がある」と回答。具体的には「業務負担の増加」や「社内での理解・連携不足」「仕入先への対応」などに課題を抱えていることが明らかになった。

なお、同調査は同制度が開始して間もない10月6日~11日の期間、1494社を対象に実施したもの。

インボイス制度開始後も、多くの企業が同制度の運用に懸念課題あり

インボイス制度への自社の対応状況を聞いたところ、「順調に対応できている」と回答した企業は65.1%で、7割弱の企業がまずは対応できていることがわかった。一方で「対応がやや遅れている」は28.5%、「対応が大幅に遅れている」は3.1%だった。

インボイス制度の対応状況
インボイス制度の対応状況

また、同制度の導入による現在または今後の懸念事項について尋ねたところ、「懸念事項あり」の企業は9割にのぼった。一方、「懸念事項なし」は6.0%、「分からない」は2.9%だった。準備を進め順調なスタートを切った企業の中にも、不安を抱える企業が多いことが明らかになった。

インボイス制度導入に伴う懸念事項の有無
インボイス制度導入に伴う懸念事項の有無

開始まもないインボイス制度、企業の懸念事項とは?

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