AI面接は「人に会わない採用」ではない 応募者の導入への不安を払拭する総務・人事の役割とは?
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大企業を中心に、AI面接の導入が増えています。AI面接では、画面の向こうに、人間の面接官はいません。話し終えても、相手の表情から手応えを読み取ることはできません。「きちんと伝わったのだろうか」「何を見て評価されているのだろうか」――。AI面接を受ける学生が不安になるのは当然です。
企業が「AI面接を導入します」と発表すると、「機械に個人の運命を委ねるのか」といった批判的な意見が出るケースも少なくありません。採用は、学生にとって人生の岐路であり、企業にとって将来の仲間を迎える大切な営みです。効率化のために人間を締め出すように聞こえれば、身構えるのも無理はありません。
しかし、この不安のかなりの部分は、「AI面接」という名称から生まれているのではないでしょうか。実際の役割を見てみると、人間の面接官をAI面接に置き換えるというより、エントリーシート(ES)や適性検査、能力試験など、選考の入り口で行ってきた情報収集を置き換えたり、補ったりする仕組みに近いからです。
ESで本人を見分けることが難しくなった
マイナビが2027年卒の大学生・大学院生を対象に行った調査では、就職活動でAIを使ったことがある学生は84.9%に達し、用途では「ESの推敲」が71.8%で最も多くなっています。その一方、企業からAI面接を提示されると「受験意欲が下がる」と答えた学生は51.1%でした。一見すると矛盾しているようですが、学生はAIという技術を一律に拒絶しているわけではありません。自分がAIを「道具として使う」ことには慣れていても、自分がAIから「評価される側」になると不安が生じるのです。問題の中心にあるのは、AIへの好き嫌いではありません。何を調べられ、どのような基準で判断され、その結果を誰が使うのかが見えにくいことにあります。
企業はこれまでも、採用の全てを面接官の勘だけで決めてきたわけではありません。適性検査や能力試験、性格検査などを用い、人の目だけでは捉えにくい特徴を、一定の設問と基準によって把握してきました。これらを今日の生成AIと同じものと呼ぶのは正確ではありませんが、広く捉えれば、人間以外の仕組みを通じて候補者の情報を集め、比較できる形に整理する選考手法です。採用における「人間以外の評価」は、AI面接の登場によって突然始まったものではないのです。そこへ生成AIが登場し、ESの役割が大きく揺らぎました。誤字のない文章、筋道の通った志望動機、企業ごとに整えられた自己PRを、誰もが短時間で作れるようになったからです。
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