一斉メールが「社会的手抜き」を促している? あなたの会社でリファラル採用がうまくいかない理由
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コロナが落ち着きを見せ、再度新卒採用市場は売り手市場が復活しています。最新のリクルートワークス研究所の調査によると、新卒求人倍率も1.75倍とコロナ前の水準にほぼ戻っています。このため、就職活動学生の行動量が落ちています。昔なら100社ほどあったプレエントリー数(学生が自分の情報を企業に伝えて、説明会や選考の案内などを待つエントリー)も、最近では30社程度です。会社説明会への参加は対面とWebを合わせても18社程度、エントリーシートの提出や面接の受験は13社程度です。学生がなかなか動いてくれないのであれば、ナビに広告を出して応募を待つ「オーディション型」採用だけではうまくいきません。
スカウトサービスも反応率が下がっている中、残った手段は?
となれば、企業側から学生にアプローチする「スカウト型」採用で足りない分を補強しなくてはなりません。それで、近年、新卒採用市場においても、中途採用のようなスカウトメディア、スカウトサービス(学生が登録した情報を検索して、これはと思う人に企業がスカウトメールを送って反応を待つもの)がたくさん出てきました。
向こうから来ないのであれば、こちらから行くのみです。しかし、このサービスも企業の利用者数が伸びるにつれて、学生には膨大なスカウトメールが届くようになりました。そうなれば、スカウトサービス内での競争が激しくなり、反応率はここ数年でどんどん下がっているのが現状です。
そこで残っている手段は「リファラル」採用(社員や内定者の知人や後輩を紹介してもらい、その中から採用をしていく手法)です。これは古くて新しい手法で、インターネット採用が隆盛を極める前は、企業はリファラル中心に採用をしていましたが、採用活動がネット化してからは、しばらくの間「非効率」と思われていつしかやらなくなっていました。しかし、近年の採用難の最後の手段として、中途採用から火がつき、新卒採用でも再び盛り上がろうとしています。大手企業から中小・ベンチャーまで幅広い企業が取り組み、大成功する企業も出てくるようになっています。
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