総務の引き出し(採用)

「5分話せばわかる」「見た目が9割」は思い込み! あなたの勝手な想像が面接の精度を下げている

株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和 利光
最終更新日:
2023年08月29日
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採用選考において重視される面接ですが、その精度は意外と高くありません。今回は面接の精度を高める方法について考えていきます。

面接の精度は高くないのに、自信がある人が多い

事前書類(履歴書や職務経歴書、エントリーシートなど)を基にして、個人やグループでインタビューする面接は、採用選考においては最もポピュラーな手法です。筆記試験なしで採用をする会社はあっても、面接なしで採用する会社はまずありません。それほど重視されている面接ですが、実は意外に精度が高くない手法であることがわかっています。よほどトレーニングを積んでいなければ、同じ担当者でも日によってインタビューの出来にむらができやすくなります。さまざまな心理バイアス(偏ったものの見方)もあり、公平に相手を評価することは難しいのです。

ところが、面接はそのような精度の怪しい手法にもかかわらず「できているつもり」の人が意外と多く、「5分も話せば人なんてわかる」「人は見た目が9割」と豪語する方までいます。公言せずとも心の中でそう思っている人は、もっといるかもしれません。しかしこれは、人は自分の見たいものしか見ようとしないことによって起こる「思い込み」に過ぎません。

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著者プロフィール

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株式会社人材研究所 代表取締役社長
曽和 利光

株式会社リクルート(現:株式会社リクルートホールディングス)で人事採用部門のゼネラルマネージャーとして活動したのち、株式会社オープンハウス、ライフネット生命保険株式会社など多種の業界で人事を担当。2011年に株式会社人材研究所を設立。代表取締役社長に就任。著書に『人事と採用のセオリー』(ソシム)等がある。

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