「あと3分」の追加で面接が変わる! 配属後のミスマッチを減らす、学業に関するたった一つの質問
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面接をしていて、「もう少し候補者の『本当の姿』が見えたら……」と感じることはありませんか? 志望動機やガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、学生が練習し、整え、ときには生成AIの助けも借りて、「完成度」を上げやすい領域です。いい回しが奇麗で、構成が整っていても、入社後に本当にそれが再現できるかどうかは別問題です。採用担当者としては、採用の入り口でミスマッチを減らし、現場配属後の「こんなはずでは……」を少しでも減らしたいところです。
普段の面接に「あと3分」追加のススメ
そこで提案したいのが、面接に「あと3分」だけ足す工夫です。大げさな仕組みの変更は不要で、質問を一つ加えるだけで視点が変わります。たとえばガクチカの深掘りが一段落した直後に、こう聞いてみてください。
「では、日常の学業の中で、あなたらしさが出ていた行動を一つ教えてください」
私はこれを、学業に対する取り組みに表れるポータブルスキル(汎用的能力・スキル)に着目する「学ポタ面接」と呼んでいます。
なぜ学業なのか。その理由は単純で、学業はほぼ全員に共通する「経験の土台」だからです。アルバイトやサークルは環境差が大きく、同じ物差しで比較しにくい一方、授業・課題・試験は誰もが通る道です。
近年はシラバス運用も厳格になり、出席や提出の扱いも明確です。同じフィールドだからこそ、「何を選び、どう取り組み、うまくいかないときにどう立て直したか」という行動差が浮き上がります。ここには、入社後にも再現されやすい力(ポータブルスキル)の芽が隠れています。
「学ポタ面接」は、構造化面接(超マニュアル化面接)とも相性が良いです。構造化面接は、評価項目と質問をそろえることで、公平性と再現性を高める王道です。研究でも、面接は「フリートーク型」より「構造化」の方が将来パフォーマンスの予測力が高いと示されています。
ただし弱点もあります。想定質問に合う「派手な経験」がない学生は、力を出し切れないことがあるのです。そこで「学業」という共通テーマを差し込むと、全員に等しくアピール機会が生まれ、面接が「成果の物語」だけでなく「日常の行動パターン」まで見られるハイブリッドになります。
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