自社にとっての「ブルーオーシャン」はどこだ? 年々激化するスカウト型採用の競争に打ち勝つ方法
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新卒採用競争の激化に伴い、従来からの就職ナビを中心とした「オーディション型採用」(学生側から企業へアプローチする)から、学生が自分の情報をサイトに登録して企業側がそれを検索してスカウトメールを打つ「スカウト型採用」(企業側から学生へアプローチする)へ、企業の採用手法がシフトしています。就職みらい研究所の調査によると、現在スカウトサービスを利用している企業は約3割(大企業では約5割)、しかもその半数はこの2年間で始めたとのことで、利用企業が急増していることがわかります。それだけスカウト型採用の威力を感じているということでしょう。
しかしその結果、競争が激しくなり、当初は良かったスカウトメールへの反応率(数十%というような時期もありました)も、現在では10%を切るようなケースも珍しくありません。そうはいっても、もともとの「オーディション型採用」でも応募者数が減少しており、採用手法を戻すわけにもいかないでしょう。今後さらに「スカウト型採用」が普通の採用手法になっていくことで、この競争激化の傾向はおそらくしばらく続くはずです。そこで本稿では、どのようにすれば、スカウト型採用において反応率を上げて、採用成功に結び付けることができるのかについて考えてみたいと思います。
フリーワード検索ができない企業……同じ検索をすれば同じ学生が出てくることに
スカウトメディアで学生を探す際に重要なのは検索の「仕方」です。多くの企業で、スカウトメディアで学生を検索する方法は似通っています。それは学校や専攻、地域、志望業界、職種などの「属性」での検索です。新卒採用は中途採用と比べて、多くの情報がありませんので致し方ないかもしれません。しかし、同じ検索方法で学生を探せば、出てくる学生は当然ながら同じになります。すると、同じ学生にたくさんの会社から大量のスカウトメールが届くことになり、結局、その中で、人気のある企業、大企業や有名企業に反応が集中するわけです。これでは、知名度や人気がなくても学生にアプローチできるというスカウトメディアの効能が薄れてしまいます。
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