総務の引き出し(採用)
戦わない採用の実現に必要なのはターゲットの転換 「ガクチカ」重視をやめて学生の真価を見抜こう
株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和 利光
最終更新日:
2025年07月15日

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採用市場の競争が激化し、多くの企業が人材確保に苦戦する中、「戦わない採用」が注目されています。これは、既存の競争から抜け出し、新たな価値と需要を創造するビジネス戦略である「ブルーオーシャン戦略」を採用活動に応用したものです。ブルーオーシャン戦略とは、経済学者のW・チャン・キム氏とレネ・モボルニュ氏が提唱した競争戦略論です。これは、既存の市場で競合と激しいシェア争いを繰り広げる「レッドオーシャン」に対し、未開拓の市場空間を創造し、競争のない新たな市場を切り開く「ブルーオーシャン」を目指すという考え方です。これにより、企業は価格競争から脱却し、新たな需要を創造することで、高収益と成長を同時に実現できるとされています。このブルーオーシャン戦略の考え方を採用活動に応用することで、多くの企業が苦しむ採用競争から抜け出し、自社にとって最適な人材を効率的に獲得することを目指します。
採用におけるブルーオーシャン戦略はターゲットの転換
採用におけるブルーオーシャン戦略の核心は、採用ターゲットを大胆に見直すことにあります。従来の採用活動では、多くの企業が同じような大学、学部、人材像を追い求め、結果として熾烈な獲得競争に陥っていました。しかし、視点を変えることで、競合が少ない、あるいは存在しない、ブルーオーシャンを見つけ出すことが可能になります。
具体例を挙げますと(以下はあくまで一般論であり、各社の求める人物像ごとにブルーオーシャンの軸があると思います。ここが知恵の使いどころです)、これからの採用におけるブルーオーシャンとなり得る層が4つ考えられます。
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