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コロナ禍が残した爪痕はさまざまなものがありますが、採用においては、学生生活が制限され、これまでのような「ガクチカ」が語れないと悩む就活生が増えたことがあります。「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」の略で、これまでは主にクラブやサークル、アルバイト、学生団体など課外活動について語られることが多かったのですが、コロナで、クラブやアルバイトの参加率や経験が格段に下がってしまったことが原因です。しかし、学生はコロナ禍においても、授業には参加しており、学業をがんばっています。ところが、学生からすると、みんな同じようなことをしている(ように見える)学業についての話は差別化ができないということで、「ガクチカ」ではあまり話したがらないという状況です。
学業に自分は表れていると思うのに話せない。でも学業について聞いてほしいし、聞いてくれると好印象
一方で、履修データセンターの2024年卒学生に対する調査によると「学業での意図や行動に自分の特徴や長所が出ていると思いますか?」という質問に対して、約8割の学生が「出ていると思う」と回答しています。出ている特徴の中身としても「課題解決力」や「論理的思考能力」「協調性」「主体性」など、企業側がまさにそれを確認したいというような要素ばかりです。
これを見ると、率直に「なら、普通に学業について話せばいいじゃないか」と思うのですが、これに対しても同調査で「日常の学業での考えや行動にはインパクトあるエピソードがない」「日常の学業での考えや行動をアピールする方法がわからない」という理由で学業については話さない/話せないということでした。
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