総務の引き出し(採用)
それで本当にうまくいっているといえる? 目標人数だけじゃない。採用の「成功」を測る指標とは
株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和 利光
最終更新日:
2024年10月21日
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採用担当者であれば、自社の採用がうまくいっているかどうかは大変気になるところだと思います。しかし、そもそも採用における「成功」とはどのようなことを指すのでしょうか。
「人数」だけではなく「質」が重要
多くの企業において、採用成功の最もシンプルな基準は「採用目標人数に到達すること」です。採用目標人数は、企業が事業計画を実行するために必要な人材数を指しており、その人数に到達するかどうかは、事業の進行に直結する重要な指標となります。業態によっては、採用数が売り上げや生産性に直接的な影響を与えることがあり、目標人数に達しないことが売り上げ減少や目標未達に直結し、事業に死活的な影響を与えることもあります。そのため、採用担当者が人数を追うのは当然のことです。
しかし、採用目標に到達すれば採用成功といえるでしょうか。実際には、人数だけでなく質、つまり採用した人材のレベルや求める人物像とのフィット感も、採用成功を判断する重要なポイントです。どんなに多くの人材を採用できたとしても、その人材が企業文化や業務にフィットしていなければ、のちのパフォーマンス低下や早期離職につながる可能性が高まります。特に、専門的なスキルや高度な知識を必要とする職種においては、人数よりも質を重視した採用が不可欠です。質を測るためには、採用した人たちの学歴や経歴、適性検査の点数なども参考になる要素ですが、これだけでは十分ではありません。実は、採用活動の重要な指標からも質を判断することが可能です。
質を判断するために注目すべき指標
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