総務の引き出し(採用)

オススメは「内定を出さない」こと 後半戦に突入した就職戦線。25卒採用手法の「奥の手」とは?

株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和 利光
最終更新日:
2024年04月15日
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売り手市場の中、企業の採用活動はどんどん早期化し、マイナビやリクナビなどのメガ就職サイトがようやくグランドオープンする3月1日時点で、すでに40%を超える内定率(学生がどこかの企業の内定を取得している率)という調査も出ています。内定をもらったからすぐ就職活動をやめるということではないですが、すでに2025卒の新卒採用も終盤戦に差し掛かる気配にはなってきています。採用市場からどんどん学生がいなくなる現状を見て、不安に思う採用担当者も多いと思います。今回は、「後半戦」からでもできる採用手法について考えてみたいと思います。

内定辞退の問題をどうするか

最近では毎年上昇する内定辞退率に多くの企業が悩んでいます。内定を出しても出しても逃げられる現状では、徒労感を覚えるのも無理はありません。

特に中小企業であれば、少数しか採用しないので、内定辞退の可能性が高いとわかっていても、多くの人にやたらと内定を出すわけにもいきません。厳選した人材に内定を出して、泣く泣く次点の候補者を不合格にしたと思ったら、来てくれると確約してくれたはずの内定受諾者から、受諾後に辞退連絡が来る。これでは目も当てられません。しかも、一度内定を出すと、学生は「この会社への就活は終わった」と、連絡してもなかなか来てくれなくなり、情報提供や口説く機会すら与えてもらえない場合もあります。

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著者プロフィール

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株式会社人材研究所 代表取締役社長
曽和 利光

株式会社リクルート(現:株式会社リクルートホールディングス)で人事採用部門のゼネラルマネージャーとして活動したのち、株式会社オープンハウス、ライフネット生命保険株式会社など多種の業界で人事を担当。2011年に株式会社人材研究所を設立。代表取締役社長に就任。著書に『人事と採用のセオリー』(ソシム)等がある。

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