総務の引き出し(採用)

コミュニケーション能力が高い人、ベテランの人ほど必要? 精度を高める面接官トレーニング法

株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和 利光
最終更新日:
2024年03月15日
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近年の研究や実践で、採用面接はほかの選考手法に比べて、それほど評価精度の高くない方法だということがわかってきました。訓練されていない採用面接担当者がフリートーク的な構造化されていない面接を行う場合だと、適性検査やケーススタディーなどよりも精度は低くなります。とはいえ、採用選考で面接を行わない企業はありません。このため、各社ともできるだけ面接の精度を高めるために担当者のトレーニングを行っています。本稿では、採用面接担当者に対するトレーニングにおける注意点を述べてみたいと思います。

課題(1)「具体的に聞けない」

まず、なぜ面接は精度が低いのかを考えることで、何をトレーニングすればよいのかがわかります。面接の精度が低いのには、主な理由が2つあります。1つは「具体的に聞くということができない」ということです。簡単に見えますが、なぜ具体的な情報を集めるように聞くことができないのでしょうか。それは、採用面接担当に任じられるようなコミュニケーション能力の高い人ほど、相手の話の情報の穴を想像力や過去の経験や知識などで埋めて理解することができるからです。これは日常会話ではとても良いことです。これができれば「ものわかりの良い人」と思われることでしょう。

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著者プロフィール

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株式会社人材研究所 代表取締役社長
曽和 利光

株式会社リクルート(現:株式会社リクルートホールディングス)で人事採用部門のゼネラルマネージャーとして活動したのち、株式会社オープンハウス、ライフネット生命保険株式会社など多種の業界で人事を担当。2011年に株式会社人材研究所を設立。代表取締役社長に就任。著書に『人事と採用のセオリー』(ソシム)等がある。

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