総務の引き出し(採用)
AIを使いこなせないのはマネジメント能力が低いせい? 採用選考で「盛られた」情報を見抜く方法
株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和 利光
最終更新日:
2026年04月07日
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「AIが多くの仕事を代替する」という話題は、もはや日常的なものになりました。ただ、ここで少し冷静に捉えておきたいのは、AIが置き換えるのは「職種」そのものではなく、あくまで「仕事の一部(タスク)」であるという点です。たとえば、コンサルティング業務でも、情報収集や論点整理、たたき台の作成といったタスクは、すでにAIがかなり得意としています。一方で、組織固有の事情を踏まえた意思決定や、関係者の複雑な利害調整、相手が言葉にしていない懸念の把握といった部分は、依然として人の役割が大きいままです。
「AIを使いこなす力」とは実は「マネジメント能力」
ここを見誤ると、「AIに仕事が奪われる」という少し極端な議論に流れてしまいがちです。私たちが本当に見るべきなのは、「何がAI化され、何が人間の仕事として残り、何が新たに重要になるのか」というタスクの仕分けではないでしょうか。
今後難しくなってくるのは、情報の中継と整形だけを価値にしてきた中間業務です。上からの指示をいい換え、会議資料を整えるような仕事はAIの得意分野だからです。もちろん「中間管理職が不要になる」と考えるのは早計です。不要になるのは中継機能だけであり、方針を現場仕様に適切に翻訳し、品質と進捗に責任を持てる人の価値は、むしろ高まっていくはずです。
では、AI時代に必要な力とは何でしょうか。「AIを使いこなせる力」と呼びたいものですが、実態はかなり「マネジメント能力」に近いものだと考えています。つまり、そんなに新しい能力ではない、と思うのです。
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