肥満症の早期受診を促進 7.5万人の加入者データから抽出し情報提供 効果をレセプトで検証
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年10月20日

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ノボ ノルディスク ファーマ(東京都千代田区)と日本システム技術(大阪府大阪市、JAST)は10月17日、肥満症に関する疾患啓発を目的とした協働事業を開始した。
両社は、複数の健康保険組合に加入する約7万5000人の中から肥満症の可能性がある人を抽出し、治療に関する正しい情報を提供する。さらに、受診行動の変化についてはレセプトデータを活用して検証する。
健保組合と連携し、肥満症啓発資材を送付
両社は、健康保険組合から提供されるレセプトデータおよび健康診断データを基に、BMI25以上かつ健康障害を有しながら治療を受けていない人を抽出する。該当者には、肥満症に関する理解を促し、医師への相談を勧めるリーフレットなどを郵送する。
JASTは、取り引きのある約400の健康保険組合から協力先を募り、保健事業の知見を生かして対象者を特定する。ノボ ノルディスク ファーマは、肥満症の正しい知識と情報を伝える疾患啓発資材を作成し、配布を担う。


啓発後にはアンケートによるフォローアップも行い、対象者の受診行動の変化をレセプトデータに基づいて客観的に検証する予定だ。
同事業は、10月17日から12月31日まで実施される。
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