2025年は「40歳代から60歳代の転職が活発化」 パーソルキャリアが転職市場の見通しを公表
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年12月23日

アクセスランキング
パーソルキャリア(東京都港区)は12月19日、「2025年ミドルシニアの転職市場予測レポート」を発表、2025年は40歳代から60歳代の「ミドルシニア層」の労働移動が活性化し、「転職市場のミドルシニア元年」になるとの見通しを公表した。
同社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」では、2023年度のミドルシニア層の新規登録数は2019年度と比べて約140%増加しており、2025年以降も転職希望者が増える傾向は継続すると予想している。
役職定年に再雇用後の給与減少 「金銭面の不安」が転職をあと押し
パーソルキャリアはミドルシニア層の転職活動が活発化する理由として、「50歳代が抱える金銭面の不安」を挙げた。
ミドルシニア層は、バブル崩壊後に社会人となったため、大幅な給与アップを経験しておらず、晩婚化で育児・教育の出費を抱えていることが多いといった特徴がある。
また、この層が50歳代後半に差し掛かることで、役職定年による管理職手当の削減、定年後の再雇用による給与の減少といった金銭的な不安に直面している。
デューダには、役職定年がない企業や定年上限を引き上げている企業、成長可能性の高い企業、自分の経験やスキルを活用できる企業に転職したいという相談が2024年時点で増加傾向にあるといい、同社はこうした相談が2025年も増える傾向が続くと分析している。
中でも1971年から1974年生まれの団塊ジュニア世代の転職活動が活発化する可能性が高いという。
ニーズ高まるミドルシニア層の「GX人材」
転職活動が活発化するミドルシニア層の中でも、同社は省エネ・低炭素・脱炭素といった「GX」の知識や経験を持った人材のニーズが高まるとみている。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。