仕事、家事、育児に「時間が足りない」背景に睡眠や余暇の不足? 働く意欲や子育てにも悪影響
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年04月15日

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横浜市立大学医学部看護学科の三浦武助教と大学院国際マネジメント研究科の原広司准教授らの研究グループは4月14日、結婚・子育て世代へのアンケート調査の結果、「時間が足りない」と感じる「時間貧困者」は、睡眠時間や余暇時間が少ない傾向にあることが明らかになったと発表した。
また、時間貧困が、幸福感や精神的健康度の低下、社会的孤立感、仕事への満足度の低下とも関係していることが調査で明らかになった。
仕事、家事、育児、「やるべきことが多く、時間が確保できない」
仕事と家事を両立する働く世代は、仕事や家事・育児など、さまざまな役割を同時にこなさなければならず、「仕事の負担に加えて家事や育児の時間も求められるため、「自分の時間を持てない」と感じることが少なくない。
こうした状況では「やるべきことが多すぎて、十分な時間が確保できない」と感じることがあり、研究グループではこうした状態を「時間貧困」状態とした。
研究グループは時間貧困を引き起こす背景に、「家事・育児の負担が一部の人に偏りやすく、仕事を優先する風潮も、時間貧困を深刻化させる要因」と指摘し、こうした状況は、「個人の休息時間を削り、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
睡眠時間7時間以下で「時間貧困」の傾向強く、子供の暮らしや成長にも影響
今回の調査では、平日の睡眠時間が7時間を下回ると、時間貧困指標の合計点数が高くなり、時間が足りないと強く感じる傾向が確認された。

また、平日の余暇時間が3時間を下回ると、時間貧困指標の合計点数が高くなり、時間が足りないと強く感じる傾向が確認された。
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