後輩をカフェに誘ってドリンク無料 ユニークな制度の狙いとは?

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ライフスタイルメディアを運営するCyberOwl(東京都渋谷区)は9月29日、先輩社員が後輩社員をカフェに誘うと、ドリンクが無料になる新制度「SPドリンク」を導入したと発表した。
歩きながら気軽に会話、何気ないブレイクタイムが社員の交流を育む
この取り組みは、食事に誘うよりも、より気軽に誘える「カフェに誘う」を制度として採用したところがポイントだ。
同社では、入社してすぐの社員と既存の社員で一緒にお昼を食べる「ランチクエスト」や、普段リモート勤務している社員を交え、オンラインでランチをする「お弁当デー」など、食事を通じて、社員同士の交流をはかる機会を積極的に提供しているが、先輩から後輩を誘うという文化が定着していなかった。
先輩が後輩をカフェに誘うことで、ドリンクを買いに行きオフィスに戻ってくるまでの約15~20分の時間を活用し、歩きながらお互いカジュアルに会話し、小さな関係性づくりにつなげられる。
先輩・後輩それぞれの「誘いづらい」事情を整理 ハードルを下げる取り組みをデザイン
今回の制度導入にあたり、同社では、社長のアドバイスを基に、問題点を整理した。
それによると、先輩社員は、後輩社員を食事に誘う場合、「食事に行くと、何かアドバイスしなくてはらない」と考えプレッシャーを感じている一方、後輩は、先輩からの誘いを求めているが、忙しそうなどの理由から「誘いたいけど誘えない」というジレンマがあったという。
こうした状況を踏まえ、まずは、誘うこと・誘われることのハードルを下げるためには、先輩後輩の小さな1対1のコミュニケーションが必要であり、「何気ないコーヒーブレイクがあると、いい気分転換になる」という社員の声をヒントに、今回の取り組みを開始した。
なお、同制度のネーミングの由来は、「先輩(senpai)」と「特別(special)」の「SP」を掛けたもの。
デジタルチケットを活用して精算もラクラク
同社の広報noteによると、同制度の運用ルールはとてもシンプルだ。
会社でカフェのデジタルチケットをまとめて購入。チケットのURLをスプレッドシートにあらかじめ入力し、利用した日付と先輩、後輩の名前をそれぞれ記入するだけ。精算の手間を減らしている。
同社の社内チャットには、「カフェに行ってきました」の報告が飛びかっているそうだ。
心身の健康に配慮したさまざまな取り組みが評価、「働きがいのある会社」に認定
同社では、社員一人ひとりの意思を尊重することをポリシーに、社員の心身の健康をサポートしながら、高いパフォーマンスを発揮できる環境の創出を目指し、職場環境の整備として、以下のような取り組みを実施している。
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