テレワークにおけるリスクを回避する 情報セキュリティ対策

テレワークにおける情報セキュリティの環境の整備(2)

増井技術士事務所 代表 増井 敏克
最終更新日:
2021年12月02日
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新型コロナウイルス感染症の影響もあり、テレワークを導入する企業が増えています。会社に行かなくても仕事ができることはメリットである一方で、自宅などで仕事をする場合はこれまでとは違った対応が求められます。その代表的な例が情報セキュリティです。ルールの制定以外の例として、技術的な対策の実施について考えてみましょう。次に、ネットワークの対策について見ていきます。

テレワークにおける情報セキュリティの環境の整備(1)はこちら

テレワークにおける情報セキュリティの環境の整備(3)はこちら

ネットワークの環境と盗聴への対策

テレワークを導入するにあたって、ネットワーク環境をどのように整えるのかは難しい問題です。最近では光ファイバーが導入されている家庭も増えましたが、スマートフォンだけで十分だという家庭も多く、自宅に固定回線を用意していない場合も少なくありません。もちろん、テレワークの期間が長くなるのであれば、光ファイバーを導入すれば安定した高速なネットワークが手に入ります。

しかし、光ファイバーの導入には工事が必要で、その工事が数か月待ちになることもあり、テレワークの導入に時間がかかるのです。短期間での解約の場合は違約金が発生することも少なくありません。テレワークを導入したけれど、業務に影響が出るために、これまで通りの出社が当たり前になるのでは、導入した費用が無駄になってしまいます。選択肢の1つとして、モバイルルーターを貸与する方法もよく使われています。携帯電話事業者の基地局からの電波を使用するため、工事が不要ですぐに導入できます。

いずれにしても、最近のパソコンでは無線LANで接続する方法が一般的になりました。このときに気になるのが盗聴です。隣に住んでいる人や、家の近くを通る人が電波を盗聴し、その通信の内容をのぞき見する可能性があるのです。この盗聴への対策としても、暗号化が使われます。ネットワークで暗号化することで、誰かに盗み見られても、ほかの人はそのデータの内容を理解できません。

ネットワークの暗号化にも、さまざまな種類がありますが、知っておきたいのは「暗号化される範囲」です。無線LANの暗号化方式として、WEPやWPAといったものがあります。WEPはすでに解読方法が知られており、基本的には使わないようにする必要があります。そこで、現在はWPA2やWPA3といった暗号化方法が多く使われています。ただし、この無線LANの暗号化の範囲はあくまでもパソコンと無線LANルーターの間だけです。つまり、インターネットの経路上で悪意を持った人が内容を見ようと思えば見えてしまう可能性があります。

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著者プロフィール

増井技術士事務所 代表
増井 敏克

技術士(情報工学部門)。テクニカルエンジニア(ネットワーク、情報セキュリティ)、その他情報処理技術者試験にも多数合格。また、ビジネス数学検定1級に合格し、公益財団法人日本数学検定協会認定トレーナーとしても活動。「ビジネス」×「数学」×「IT」を組み合わせ、コンピューターを「正しく」「効率よく」使うためのスキルアップ支援や、各種ソフトウエアの開発を行っている。

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