テレワークにおける情報セキュリティの環境の整備(1)

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新型コロナウイルス感染症の影響もあり、テレワークを導入する企業が増えています。会社に行かなくても仕事ができることはメリットである一方で、自宅などで仕事をする場合はこれまでとは違った対応が求められます。その代表的な例が情報セキュリティです。ルールの制定以外の例として、技術的な対策の実施について考えてみましょう。まずは、パソコンの対策について見ていきます。
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テレワークを導入する際のパソコン
テレワークを導入する場合、パソコンは必須です。このとき、用意するパソコンの形態は組織によってさまざまです(図表)。そこで、まずはどのような形態があるのか、そのメリット、デメリットを併せて紹介していきます。

1つ目は「リモートデスクトップ」と呼ばれる方法です。オフィスに置いてある自分のパソコンに対して、自宅などからネットワーク経由でアクセスして使います。この方法のメリットは、オフィスでこれまで使っていた環境をそのまま使えることです。データなどはオフィスのパソコンに置いたまま、画面の情報だけを転送するため、手軽に使えます。ただし、ネットワーク経由で常に接続する必要があり、会社のパソコンも電源をつけっ放しにしておく必要があります。
2つ目は「仮想デスクトップ」と呼ばれる方法です。オフィスにあるサーバー上に仮想的にデスクトップ環境を用意し、そこにアクセスする方法です。この方法のメリットは、個別にパソコンを起動しておく必要がないことです。利用者はサーバーにアクセスして使うため、サーバーさえ起動しておけば、あとはリモートデスクトップと同じように使えます。ただし、高性能なサーバーが必要です。
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