Vtuber「ホロライブ」運営会社が下請けに243回の無償やり直し 公取委が下請法違反で勧告
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年10月28日

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公正取引委員会は10月25日、Vチューバー運営大手の動画作成配信会社のカバー(東京都港区)が、Vチューバーが動画に使うイラストや動画用2D・3Dモデルの作成を巡って、委託している23の下請事業者に、計243回の無償のやり直しをさせたとして、やり直し分の代金を払うことを勧告した。
カバーは2016年設立で、女性Vチューバーグループ「ホロライブ」らが所属する「ホロライブプロダクション」の運営などを手掛けている。
下請事業者23人が無償で243回のやり直し、29人は期日までに下請け代金支払われず
公取委によると、カバーは下請事業者に対し、インターネットを通じて配信する「VTuber動画」に用いるイラスト、動画用2Dモデル、動画用3Dモデルの作成を委託していた。
2022年4月から2023年12月にかけて、下請事業者23人に対し、発注時に定めた仕様からは作業が必要であることがわからないやり直しを合計243回無償で行わせていた。
また、カバーは、下請事業者に対し、2022年7月~2024年2月、あらかじめ定められた支払期日までに下請事業者29人に対して下請代金を支払わなかった。支払いの遅れは最長で1年7か月に及び、支払遅延による遅延利息は総額115万2642円にのぼるという。
「Vチューバー側が修正を希望している」で制作完了通知後もやり直し
カバーが下請事業者に修正を無償でさせた事例は以下の通り。
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