ポストコロナ時代のBCP対策

コロナの経験を新型感染症の予防と拡大防止に生かす(2) 優先業務の選定と各業務の対策

BCP策定・気候リスク管理アドバイザー、文筆家 昆 正和
最終更新日:
2022年10月12日

既知・未知のウイルスに対して私たちにできる感染症対策は限られています。ここでは、優先業務の選定方法、業務体制に即した感染症対策などについて解説します。

「コロナの経験を新型感染症の予防と拡大防止に生かす(1) 対応方針の作成と予防教育」はこちら

優先業務の選定

非常事態下でも継続すべき業務

非常事態下では全ての事業部門の全業務を継続できるとは限りません。感染症流行期では人流を抑制することによって業務の遂行が困難になることがあります。そこで、あらかじめ事業の継続にとって必要不可欠な業務(「優先業務」「重要業務」と呼ばれています)を選定しておき、これらの業務を中心に実施することになります。

優先業務が特定されれば、それ以外の業務はそれほど緊急性が高くない「不要不急業務」とみなすことができます。なお、優先業務の設定については、感染症対策の一環として行うというよりは、BCPを策定する過程ですでに特定されていなくてはなりません。もし優先業務が選定されていないのであれば、まずこの部分をしっかり決めておくことが肝要です。

優先業務の選定方法

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

続きは「月刊総務プレミアム」をご契約の会員様のみお読みいただけます。

  • ・さらに有益な付加価値の高い有料記事が読み放題
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツも割引価格でご利用可能に
  • ・「月刊総務デジタルマガジン」で本誌「月刊総務」も読み放題
  • ・本誌「月刊総務」も毎月1冊、ご登録いただいたご住所にお届け

特別企画、サービス