社食がない企業でも手軽においしく食生活を改善 味の素、企業向け健康増進プログラムを開発

月刊総務 編集部
最終更新日:
2025年01月20日
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味の素(東京都中央区)は1月17日、従業員の健康増進支援の一環として、食事や運動によって生活習慣の改善をサポートするプログラムを開発したと発表。同プログラムを3か月間社内で試験的に導入した結果、統計的に有意な結果が得られたことも明らかにした。

冷凍ワンプレート弁当で、食生活の意識を改善できる

「しっかり食べチェックプログラム」は、栄養バランスのよい弁当と、アプリを通じた食事記録(摂取した推奨する食品群をチェック)、およびチェック内容に対するフィードバックの三要素によって構成されている。栄養改善のための食事チェックとアドバイスのフィードバックシステムの組み合わせにより、従業員の食を通じた健康増進への関心と理解を深め、生活習慣の改善を促すことがプログラムの狙いだ。

同プログラムで提供される食事は、同社の冷凍ストックご飯「あえて、」をベースとしている。肥満症治療・動脈硬化性疾患予防ガイドラインなどの公開情報を参考に、「精製度の低い穀類」「脂肪の少ない肉類」など、摂取を推奨する10個の食品群を対象とした献立を、まぜご飯とおかずのワンプレートで手軽に楽しむことができる。

同社で夜勤や営業外勤など不規則な勤務時間帯の従業員など110人に対して、約3か月間検証を行った結果、健康な食生活への意識の改善、食生活や運動習慣の行動変容、および摂取した食品群数の増加などが認められた。同社では、健康的な食生活の改善では食事制限などがストレスになることも想定された中、参加者が「おいしく食事をする」との意識を損なわずに取り組んでいる姿勢が見られたとコメントしている。この結果を踏まえ同社では、「しっかり食べチェックプログラム」を、社員食堂を利用できないさまざまな勤務形態の従業員への健康増進に向けた行動変容プログラムとして検討していく。

社員と家族に「健康でいるための約束」 労使・パートナーが協力する味の素の健康経営

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