従業員満足度の高い企業はROEやROICが1割向上 民間調査結果
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年07月24日
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リンクアンドモチベーション(東京都中央区)は7月21日、従業員満足度(ES)が高い企業ほどROEやROICも高く、従業員エンゲージメントが高いほど、資本をより効果的に活用し収益につなげられる可能性があるとする分析結果を発表した。
従業員満足度が高い企業ではROEが15パーセント上昇
今回の分析は、同社が2022年1月~12月にかけて従業員エンゲージメントサーベイを実施した企業のうち、東証スタンダード、プライムに上場する62社を対象としたもの。
ESとROE(自己資本利益率、当期純利益/純資産(自己資本))、ROIC(投下資本利益率、税引後営業利益/投下資本)にはそれぞれ正の相関が見られ、ESが高い企業ほどROEやROICが高いことが示唆された。
さらにESをA〜Dの4段階に分けて比較したところ、Dランクの企業とAランクの企業では、ROEに15.6%、ROICでは13.4%の差が見られたことも判明した。
ROEは自己資本からどの程度効率的に利益を生めたか、ROICは投下した資本からどの程度効率的に利益を生めたかを表す指標。同社では、両指標への相関性が顕在化したことで、企業の将来性を予測する際に従業員エンゲージメントが新しく有効な示唆となり、非財務資本への投資を進める企業に対して追い風となると考察している。
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