意欲ある若手をオンライン上で発掘する組織横断的プロジェクトで働きがいアップ 伊藤忠
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年02月24日
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伊藤忠商事(東京都港区)は2月22日、組織の壁を超えてオンライン上でチームを結成するプラットフォーム「バーチャルオフィス」を4月から導入することを発表した。正式導入に先立ちトライアルを実施したところ、組織縦断型の新たな価値創造や、社員の成長・働きがいの向上につながることが確認されたという。
3か月間でビジネスアイデアが複数誕生、新規事業創出に寄与
「バーチャルオフィス」には、希望する社員のみが参加。自らが高い関心・熱意を持つ案件に、本業以外の細切れの時間を利用して携わることができる。短期間であっても「成果を求められる」ことが特徴だ。
2022年10月から3か月間実施されたトライアルでは5つの案件が設定され、全社から性別・勤務地・年代・職掌など、バックグラウンドの異なる社員が集結。案件ごとに新規事業創出に向けた議論を繰り広げた。自ら手を挙げて案件に参加しているという意識もあって参加者の熱意も高く、近い将来、花開くことが期待されるビジネスアイデアが複数生まれたという。
参加者の働きがいが向上、本業への支障や多残業にはつながらず
トライアル参加者へのアンケートからは、91%の社員で「バーチャルオフィス」を通じた自身の成長や人脈の広がりなどにより、働きがいが高まったことがわかった。本業以外の時間を活用したことや、社員自身が高いモチベーションを維持していたことから、当初懸念していた本業への支障や多残業といった問題にもつながらなかった。
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