社長交代の節目を「台本なしの対談」で演出 6年ぶり対面総会を可能にしたアウトソーシング活用

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2026年03月19日

商空間の企画・設計などを手掛けるスペース(東京都中央区)が6年ぶりとなる全社員参加型の「社員総会」を対面で開催した。コロナ禍の影響を経て6年ぶりに開催され、社長交代という重要人事を周知する目的も担った。

6年ぶりのリアル開催と「社長交代」 総務が直面した2つの課題

同社の担当部署が直面した課題は、大きく2点だった。

まず、リアル開催ノウハウの喪失だ。長期にわたってオンライン開催を続けてきたため、会場選定・ホテルとの折衝・音響や照明といったインフラ手配に関する社内ノウハウが失われていた。直前までコンテンツやレイアウトの変更が発生するという社風もあり、内製だけでの対応には限界があった。

次に、社長交代という局面における演出の難しさだ。個性の異なる新旧社長のメッセージをどう社員に届け、新体制への納得感と期待感を高めるかが懸案事項だった。形式的な引継ぎ式ではなく、社員の心に響く演出方法が求められたが、具体的な構成は定まっていなかった。

台本を捨てた「クロストーク」がトップの人間味を引き出した

懸案だった社長交代セレモニーでは、形式的なスピーチや詳細な台本を廃止した。採用したのは、第三者の司会進行による「クロストーク」形式だ。過去・現在・未来を語る構成案も検討されたが、あえて詳細な台本を作り込まず、本音が引き出せる場を優先した。

この判断が成果につながったという。新旧社長が互いのエピソードや飾らない人柄を率直に語ったことで、会場全体に一体感が生まれ、新社長の就任もポジティブに受け入れられた。事後アンケートでは「社長交代の瞬間をリアルで見届けられてよかった」という声が多数寄せられた。

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