特許庁がスタートアップへの「プッシュ型支援」で特許権の早期取得へ 2024年4月から開始

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年03月11日
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特許庁は2024年4月より、スタートアップ企業に対して特許庁側から積極的に連絡を取り各種支援策の活用を促す「プッシュ型支援(PASS)」を開始する。特許権の早期取得を実現し、迅速な事業化をあと押しする。特許審査でのプッシュ型支援は今回が初めて。

「スタートアップ対応面接活用早期審査」制度見直し、PASS利用で簡略化が可能

特許庁はこれまでも、スタートアップ企業の支援に向けて、さまざまな事業を展開してきた。

2018年には、戦略的な特許権の取得を目的に「スタートアップ対応面接活用早期審査(面接活用早期審査)」の運用を開始し、特許審査官によるきめ細かなサポートを通じて、それぞれの事業に合わせて権利の早期取得に向けた支援を実施している。

同審査制度では、早期審査を希望する際に「早期審査に関する事情説明書」の提出が求められる。今回のPASS支援の開始に伴い、同審査制度を見直し、特許庁から連絡があった企業は事情説明書を提出する代わり、電話で希望の意思を伝えるだけで早期審査を受けられるなど手続きを簡略化する。

スタートアップ企業向けプッシュ型支援(PASS)の取り組みイメージ
スタートアップ企業向けプッシュ型支援(PASS)の取り組みイメージ(※画像クリックで拡大)

面接活用早期審査の応募要件

出願者(全部または一部)は、以下のいずれかに該当することが条件。

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