精神障がい者、就業中の困りごとは「成長機会が少ない」「コミュニケーション」 採用枠での違いも
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年07月11日

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障がい者専門の転職・就職支援サービス「dodaチャレンジ」を展開するパーソルダイバース(東京都港区)は7月10日、同サービスに登録している就業中の精神障がい者205人を対象に、就業実態や課題などを調査しその結果を公表した。
今回の調査では、一般雇用枠(障がいのあることを就職先に伝えず就職する)と障がい者雇用枠(障害者手帳保有者が対象となる雇用枠)の就業中の困りごとやWell-beingの実感度でどのような違いがあるかを調査・分析した。
障がい者枠からは「仕事が単調」という不満、一般枠は「人間関係になじめない」という声も
対象者に就業における困りごとや不安を聞いたところ、障がい者枠で働く精神障がい者では、「教育・研修機会が少ない」「仕事が簡単・単調すぎる」など、成長機会のなさへの不満が多い傾向が見られた。また「障がいのことで気をつかわれすぎて逆につらい」という声も多く聞かれた。
一方、一般枠で働く精神障がい者では、「障がいが打ち明けられない」「人間関係になじめない」など、コミュニケーションに関する困りごとや不満が多かった。

障がい者枠のほうが一般枠よりも「働く幸せを実感」 職場の理解と信頼構築がポイントか
また、精神障がい者が就業を通じて、働く幸せを感じているか(Well-being)を調査したところ、障がい者枠は53%だったのに対し、一般枠は33.3%で、19.7ポイント上回った。一般枠よりも障がい者枠で働く精神障がい者の方が、働く幸せをより実感している傾向が見られた。
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