「適切にハラスメント対応してくれる」企業は2割未満 逆ハラ、ホワハラが起きた職場も 民間調査
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年04月18日

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A&Sフィナンシャルアドバイザリー(東京都千代田区)は4月17日、職場のハラスメントの実態や対策状況などについて調査結果を発表。起きたハラスメントに対し、会社は適切に対応していると感じる人は、2割未満だったことが明らかになった。
ハラスメント発生率は対策の有無で差、対策不十分な会社では75%超
勤続1年以上の正社員800人に対して調査を実施したところ、6割以上が「職場でハラスメントが起きている」と答えた(63.7%、よく起きている、たまに起きているの合計)。
発生率は、ハラスメント対策を十分に行っているかどうかで差が出た。
「対策はしているが不十分」または「全く対策をしていない」と回答した人の職場では、「よく起きている」が14.4%、「たまに起きている」では61.0%に上る。いずれも十分な対策をしている会社と比較すると大幅にアップしており、合わせるとその割合は75.4%に達する。
ただし「十分な対策をしている」と感じている人の職場でも、「全く起きていない」と答えた人は約半数にとどまる(53.1%)。同調査では対策が十分に機能していない、あるいは現場に浸透していない可能性を指摘する。

「会社や上司はハラスメントが起きたことを把握していない」3割以上
実際に「ハラスメントが起きている」と回答した人の約3人に1人は「会社(上司)は、そもそもハラスメントが起きたことを把握していない」と感じている(35.4%)。会社や上司が「起きたハラスメントに対し、適切に対処している」と考える人は19.1%にとどまることがわかった。
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