焼津市の建設会社・橋本組、「えるぼし認定」最上位に 女性活躍推進法に基づく全項目をクリア

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年12月25日

橋本組(静岡県焼津市)は12月23日、女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定」において、最上位となる認定段階3を取得したと発表した。えるぼし認定の中でも、全ての評価項目を満たす認定段階3は、取得できる企業が限られている。

「えるぼし認定」は、採用、就業継続、労働時間、管理職比率、多様なキャリアコースの5項目について、国が企業の雇用管理体制を多角的に審査する制度である。認定段階3は、これら全ての基準を満たした企業のみが認められる。

建設業界における人材定着の課題

建設業界では、人材の確保と定着が継続的な課題となっている。国土交通省の白書でも、建設業就業者の高齢化や若年層の入職減少が指摘されている。

現場中心の働き方や労働時間の長さなどを背景に、女性や若手人材が定着しにくいとの指摘もある。橋本組においても、こうした業界環境の中で、人材の確保と定着が経営上の課題の一つとなっていた。

制度を「使われる前提」で再設計

同社はこうした課題を踏まえ、人事制度を形式的に整えるのではなく、実際に利用されることを前提とした制度設計と業務の見直しを進めてきた。

短時間勤務正社員制度や在宅勤務、遠隔地勤務といった柔軟な働き方を整備するとともに、業務分担や引き継ぎ方法の見直しを実施。特定の社員に業務負荷が集中しないよう、業務の可視化や役割分担を進めている。

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