サイバーセキュリティ対策について産業界へのメッセージを発出、経産省

経済産業省が4月11日、ランサムウエアやEmotetをはじめとするマルウエアを用いた攻撃などサイバー攻撃による被害が増加傾向であることを踏まえ、同日に開催された産業サイバーセキュリティ研究会より「産業界へのメッセージ」を発出。あらためて各企業に対し、組織幹部のリーダーシップの下、サイバーセキュリティ対策に取り組むよう呼び掛けた。

持続可能なサイバーセキュリティ対策体制の確立や感染時の対応など

「産業界へのメッセージ」の概要は次の通り。

1．サイバーセキュリティ対策を徹底し、持続可能な体制を確立する

• 保有する情報資産を漏れなく把握する。
• 不審なメールへの警戒や、機器等に対して最新のセキュリティパッチを当てる等、脆弱性対策を徹底する。
• 多要素認証等により認証を強化する。
• データ滅失に備えデータのバックアップを取得し、ネットワークから切り離された場所に保管する。
• サイバー攻撃を受けた際の対応について、普段から役員および職員に対して教育・訓練を行う。
• システムが停止した場合に、業務を止めないための計画（BCP）を策定し、代替手段を整備する。

2．感染が確認された場合には、適時、報告・相談・対応を行う