中小企業のM&A仲介でトラブル多発 中小企業庁がガイドラインを改訂、注意喚起を強化

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年09月02日
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中小企業庁は8月30日、M&A(企業合併・買収)仲介における事業承継でトラブルが多発していることを受け、「中小M&Aガイドライン」を改訂したと発表した。特に、売却を検討している中小企業に対して、違和感を感じた場合には弁護士や支援センターに相談するよう強く呼び掛けている。

手数料や提供業務の確認を セカンド・オピニオンの重要性訴える

今回の改訂では、中小企業が仲介者やFAを選ぶ際に、特に注意すべき手数料や提供業務の内容が具体的に示された。以下の要素が新たに追加された。

手数料の確認項目

  • 報酬率
  • 報酬基準額(譲渡額/純資産/移動総資産など)
  • 最低手数料の額
  • 報酬の発生タイミング(着手金/月額報酬/中間金/成功報酬)

提供される業務に関する確認事項

  • プロセスごとに提供される業務
  • マッチングの難易度
  • 提供される業務の質

中小企業庁は、M&Aを通じた事業承継を検討する際には、これらの要素をしっかりと確認し、必要に応じてセカンドオピニオンを求めることを推奨している。また、最終契約の確認は仲介者や専門家に任せるだけでなく、売り手・買い手それぞれが自ら十分に確認するよう注意を促している。

なお、手数料については「M&A支援機関登録制度」のデータベースで、登録機関ごとの手数料体系を確認できるようになる予定だ。

M&Aのリスクに注意 個人保証が解除されないまま、個人破産に至った事例も

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