全ての役職を廃止し、「未来投資型人事制度」を導入 福岡の乗富鉄工所、社員の挑戦を後押し
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年10月30日
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乗富鉄工所(福岡県柳川市)は10月28日、全役職を廃止し、「未来投資型人事制度」を11月から導入すると発表した。社員が希望する昇給額とともにプレゼンを実施し、経営陣がその内容に基づいて支給額を決定する。
新制度では、社員の「やりたいこと」への挑戦と会社への貢献に着目。従来の「評価」から「投資」へと視点をシフトし、評価の軸を社員の未来に切り替えて、会社が先行投資を行う。この取り組みによって、社員の挑戦意欲向上と組織文化の改革をはかり、フラットな組織体制の構築を目指す。
全役職を廃止、社員の挑戦に対し先行的に支援や昇給を行う
上司が過去の業績や能力を評価して昇給・昇格の判断する、従来の年功序列的な人事制度を刷新した。社員が「この1年間で挑戦したいこと」と「会社にもたらすメリット」を考え、希望昇給額を自ら提案。会社側は提案内容をもとに、先行的に支援や昇給を行う。
年功序列的な給与体系の従来の人事制度では、若手社員の離職が続いていた。社外との協働を転機に新しいプロジェクトが増加し、若手の働きがいが向上した一方で、世代や立場による価値観の違いが顕在化。解決策として制度そのものを見直し、11月から全役職を廃止する。
初回会議は、チームの絆 や信頼の深さがあらためて可視化される場に
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