アドバンテスト、20歳代で管理職登用も 養成プログラム履修は「挙手」で応募する新制度

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年11月13日
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アドバンテスト(東京都千代田区)は11月10日、人的資本経営の一環として、「挙手制」による新たな管理職候補育成・管理職登用制度「MP-1(Management Program 1)」を導入したと発表した。

入社4年目からエントリー可能 12科目のプログラムに合格すれば管理職に

同制度では、年齢・性別を問わず、やる気と能力のある従業員に、管理職にチャレンジする機会を提供する。受講者は上司や事業部などの推薦でなく、本人の応募に基づき、選考の上決定される。

管理職登用の条件は、リーダーシップ・マネジメント・コーチング・語学・論文・グループ研修・役員面接など12の科目全てを履修し合格すること。

「MP-1」修了者は、管理職のポジションが空き次第、社内公募または人事異動により管理職に採用される。新卒入社の場合、入社4年目から応募可能で、たとえば20歳代で管理職に登用されることもできる。同制度による登用開始は2025年の予定。

なお、当面の間は、グループ会社は含まず、同社社員のみを対象とする。

従来の本部長推薦に基づく役員面接だけでは管理職昇任の平均年齢が上昇

同社グループでは、約6割の従業員が海外で勤務しており、個人・組織として、ビジネス環境の変化に、より機敏に対応することが求められているという。

こうした中、同社は、すでに導入済みの社内公募制度のほか、職務に基づく等級・報酬、評価制度の管理職への導入(移行中)を実施するなど、グローバル経営への対応をはかっているが、管理職への登用については、原則、本部長推薦に基づく役員面接としており、新任管理職の平均年齢上昇や早期登用の難しさが課題となっていた。

昇格は自らの手でつかみ取れ ミドルマネジメントのキャリア自律を加速する動き

同社以外にも、会社による判断ではなく、いわゆる本人の「手挙げ」によって、昇格審査の対象を決定するという企業が増えている。

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