職場に友達は必要なのか 約6割が「必要」と肯定、なぜ?

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識学(東京都品川区)は8月3日、「職場の人間関係に関する調査」の結果を公表した。回答者の約半数が「職場に友達が必要」「友達がいる」と回答した一方、職場に居場所がない・独りぼっちだなと感じる「さびしんぼ社員」がいる、と回答したのは48.7%にのぼり、半数近くが職場に孤独を感じている社員がいると考えていることがわかった。

同調査では、回答者が「友達が必要」と考える要因について「業務を円滑に遂行したいという理由が大きい」と指摘。会社側には「業務を円滑に進めるために必要なコミュニケーションを取ることができる環境」を作ることが求められていると分析した。
6割近くが「職場に友達は必要」 女性社員は線引シビア
調査対象は20歳代~50歳代で従業員数10人以上の企業に勤務している会社員。300サンプルを集めた。職場に友達が必要だと思うかについては、6割近くが「必要だと思う」(59.7%)と回答した。
「一般社員」と「管理職」の内訳を見ると、一般社員で友達が必要との回答は55.7%だったのに対し、「管理職」になると72.9%に上昇し、立場の違いで友達の必要性の認識に大きな差が生じた。
男女での内訳も見てみると、友達が必要と考えている男性社員は66.0%にのぼるのに対して女性社員は53.3%にとどまった。同社は「女性社員の方が職場の友達の線引きを少しシビアにしているのではないか」と指摘している。

職場に友達が必要な理由については、「仕事の相談ができるから」(69.8%)が最も多く、「助け合えるから」(58.7%)、「仕事が楽しくなるから」(53.1%)と続いた。
なお、職場に友達は必要ないという理由については、「仕事とプライベートは分けているから」(68.6%)が圧倒的に多く、次いで「友達になれる人が職場にいないから」(31.4%)、「仕事がはかどらないから」(9.1%)と続いた。
約半数が「職場に友達がいる」 管理職は友達がいる傾向強く
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