カヤック、『ティール組織』英治出版のパーパスを守る「結婚」 「黄金株1株」を残し子会社化

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年03月01日
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カヤック(本社:神奈川県鎌倉市)は2月29日、英治出版(東京都渋谷区)を子会社化したと発表した。

子会社化に当たり、英治出版の組織文化やブランドを守り、パーパス経営と従業員参加を促すため、英治出版の従業員のみで構成する「一般社団法人英治出版をつなぐ会」が、パーパスと社名の変更に拒否権を持つ種類株式1株を「黄金株」として所有。残りの発行済み株式の約99.9%をカヤックが取得する。

英治出版、事業承継先を模索 多様な領域でビジネス展開するカヤックを選定

カヤックが英治出版の子会社化に踏み切ったのは、2022年8月から同社創業者が事業承継を検討し、新たな事業機会を模索していたためだ。

英治出版は多様な領域でビジネスを展開するカヤックによる買収に合意し、面白法人グループに参画することを決定、2月29日に既存株主との株式譲渡契約が締結され、発行済株式の約99.9%をカヤックが取得した。

英治出版は、これまでに『ティール組織』や『U理論』、『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』などの書籍を発刊。同社が生み出すロングセラー・ベストセラーは、優秀な担当編集ひとりの力ではなく、従業員が主体的に関与する組織文化の力によるものという方針で組織運営をしてきた。

カヤックも「何をするかよりも、誰とするか」を大切に、社員の90%以上を占めるクリエイターの集団を核にさまざまなコンテンツを生み出していく、組織戦略ファーストであることが特徴の企業だ。

黄金株スキームの導入、カヤックの持続的発展に貢献

カヤックは「両者は組織文化を大切にするだけにとどまらず、企業の在り方自体が事業の成長性やブランドにも影響を及ぼしている点でも一致している」としている。

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