退職5年以内のアルムナイは退職時と同額以上の待遇で復帰可能　英國屋の「カムバックパス制度」

オーダースーツなどの製造販売を手掛ける英國屋（東京都中央区）は10月28日、退職日から5年間のアルムナイの復帰を可能とする「カムバックパス制度」について、取り組み状況や導入の背景を明らかにした。

社員との関係で信頼を重視する同社は、家庭やキャリアの事情で一度職場を離れた社員に対し、積み重ねてきた努力や誠実さを尊重する方針を掲げる。辞めた社員を「信頼できる仲間として再び迎え入れる」という企業姿勢の下、復帰時には退職時と同額以上の待遇で、復職をサポートしている。

「いつでも戻れる場所がある」ことを保証するパスで、再挑戦を支援

良好な人間関係、服務規定遵守といった適用条件を満たせば、退職から5年以内のアルムナイが復帰できる「カムバックパス制度」。同社は「いつでも戻れる場所がある」ことを保証するパスと説明する。

再雇用をアルムナイの新しい挑戦への機会と位置付け、「働きがいを感じながら、再び挑戦できる文化」を制度として具現化した。導入から3年で1人が制度利用で復帰、制度導入前も含め5人が復職しており、組織に新たな知見や経験がもたらされているという。同社は制度運用を通じて、社内コミュニティの活性化や、キャリア支援体制の強化をはかるとしている。

エンゲージメントを高める「働きがい」を構成する4要素を定義