日本郵船発のユニフォーム開発プロジェクト 宇宙技術を導入し、働き手のウェルビーイング支援

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年10月01日
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日本郵船(東京都千代田区)は9月30日、東レ発のベンチャー企業であるMOONRAKERS TECHNOLOGIES(東京都中央区)との協業により、船員や造船技術者向けの高機能ユニフォーム開発に着手すると発表した。宇宙技術を応用した素材を活用し、快適性と誇りを両立する「働く服」を目指す本取り組みは、同社の「感動物流」プロジェクトの一環である。

連携の背景 ーー 物流現場を、快適に、美しく

これまで船上や造船所で使用されてきたユニフォームは、特殊な作業環境に最適化されたものではなく、汎用的な製品が中心であった。船内という閉鎖的かつ長期間の生活空間、高温多湿な気候条件、造船現場における物理的負荷などを考慮すると、快適性・機能性に優れたユニフォームの必要性は高まっている。

日本郵船が注目したのは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と東レが共同開発した、宇宙空間という極限環境でも快適性を維持できる素材「MOON-TECH®(ムーンテック)」である。この先端素材を活用するMOONRAKERS TECHNOLOGIES(以下MOONRAKERS)と連携し、現場ニーズに即したユニフォーム開発に取り組むこととなった。

本プロジェクトは、日本郵船が社内人材育成プログラム「NYKデジタルアカデミー」の卒業生を中心に展開している「感動物流」の一環として実施されている。「感動物流」は、物流の価値を再定義し、従来の判断基準にとらわれない新たな「モノサシ」を社会に提示することを目的とした取り組みである。

MOONRAKERSは、「先端テクノロジーによる未来のファッションの創造」を掲げるベンチャー企業だ。東レグループが保有する繊維技術や宇宙開発の成果を応用しながら、「進化する服」の社会実装を推進している。

両社の連携の背景には、次の2点がある。

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