総務のマニュアル管理職として活躍するために身に付けておきたい、インバスケット思考法

インバスケット思考のポイントは「時間」。「全ての仕事を完璧に!」の考え方では成果は上がらない

株式会社インバスケット研究所 代表取締役 インバスケット・コンサルタント 鳥原 隆志
最終更新日:
2024年10月16日
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前回「昇格試験にも採用される『インバスケット』って何? 管理職になる前に体験しておくべき理由とは」ではインバスケットの概要をお話ししました。今回はそれを実践するための思考「インバスケット思考」をご紹介したいと思います。

「限られた時間」がインバスケット思考のポイント

インバスケット思考とは私が作った造語ですが、このように理解してください。

限られた時間の中で高い結果を生み出す思考法

この思考のポイントは、主に「限られた時間」と「高い結果」の2つです。特に私はインバスケット思考のだいは、「限られた時間」だと思っています。

多くの管理職の方は、おそらく高い結果を出すために日々激務をこなしていると思います。しかし、「限られた時間」という意識は薄いのではないでしょうか?

能力を持っている人の悪い癖ともいえるのですが、高い結果を生み出すために時間を惜しまない、そしてやめどころを知らない方が多いのです。私からいわせると、それは残念ながら「ルール違反」です。インバスケットは決められた時間でゲームを終わらせるのがルールだからです。

ではインバスケット思考のポイントを、いくつか具体的に紹介しましょう。

意識して仕事に優先順位を付ける

前回もお話ししましたが、私がインバスケットに出合ってから最も仕事に影響があったのが、「優先順位設定」です。お恥ずかしい話ですが、インバスケットに出合う前の私のモットーは、「全ての仕事を完璧に」でした。仕事に優先順位を付ける意識が非常に薄かったのです。どうせ全部しなければならないと考えていたからです。

ではインバスケットでどのような優先順位設定になったのか――。あなたにも少し体験してもらいましょう。

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著者プロフィール

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株式会社インバスケット研究所 代表取締役 インバスケット・コンサルタント
鳥原 隆志

大学卒業後、株式会社ダイエーに入社。販売部門や企画部門を経験し、10店舗を統括する店舗指導責任者(スーパーバイザー)として店長の指導や問題解決業務に努める。管理職昇進試験時にインバスケットに出合い、自己啓発としてインバスケット・トレーニングを開始。日本で唯一のインバスケット教材開発会社として、株式会社インバスケット研究所を設立し、代表取締役に就任。日本のインバスケット・コンサルタントの第一人者としてテレビやラジオに出演し、ビジネスパーソンの行動分析をするなど活動中。国内外での講演や、研修実績多数。延べ受講者数は3万人以上を数える。主な著書に『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』(WAVE出版)、『一瞬で正しい判断ができる インバスケット実践トレーニング』(朝日新書)、『たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』(KADOKAWA/中経出版)がある。著書は50冊以上累計80万部を超える。

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