総務のマニュアル
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管理職として活躍するために身に付けておきたい、インバスケット思考法
昇格試験にも採用される「インバスケット」って何? 管理職になる前に体験しておくべき理由とは
株式会社インバスケット研究所 代表取締役 インバスケット・コンサルタント 鳥原 隆志
最終更新日:
2024年10月07日
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みなさんは「インバスケット」という言葉を聞いたことがありますか? スポーツのバスケットを連想される方もいるかもしれません。インバスケットは、架空の役職になりきり、制限時間内にまだ処理されていない案件を、精度高く処理するトレーニングツールの一種です。 インバスケットの語源は、管理者の机の上に置かれている未処理の案件が入れられた「未処理箱」なので、メールボックスにたまった未開封のメールを、限られた時間内に処理していくゲームといえばわかりやすいでしょうか。 本企画では、「管理職として活躍するために身に付けておきたい、インバスケット思考法」と題し、管理職の登用試験にも採用されているインバスケットについて、3回に分けて解説していきます。
ルーツはアメリカ空軍。インバスケットで測定できる10個の能力とは?
このインバスケットの誕生は1950年代にさかのぼります。 アメリカ空軍で活用を始めたのがルーツといわれています。 当時アメリカ空軍では、兵士や士官の養成学校で優秀な成績を取ったのに、戦場で戦死をする確率が高いという課題がありました。 その課題を研究した結果、たどり着いたのが「覚えた知識やスキルが、現場で活用されるとは限らない」というものでした。 つまり、「知っている」と「使える」は全く次元が違うということなのです。
そこで、身に付けたスキルが実際に現場で活用できるかを測定する必要性から、インバスケットが開発されました。 現在のインバスケットは、ビジネスにかかわる方の判断力や問題解決力、仕事の進め方などについて10個の能力を測定するものとして、民間企業だけではなく、官公庁や大学などでも教育ツールや昇格試験として扱われています。
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