助成金と補助金ではどう違う? 意外と知らない助成金・補助金の基礎知識
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コロナ禍での働き方の変化や物価高騰による賃上げの動きがあり、今、企業は変革を求められています。政策でも人への投資に力が入れられ、取り組みを行う企業を支えるために助成金や補助金が用意されていますが、これらは多種あり内容も適宜変わるため、活用が難しくもあります。そこで、本企画では、助成金と補助金の基礎知識とともに、総務や人事に関する今注目の助成金と補助金を3回に分けて紹介・解説します。まずは助成金と補助金の違いについて見ていきましょう
※助成金は2023年2月17日時点の情報となります。2023年度の詳細公表前であり、2023年度予算案と2022年度の取り扱いを基に記載していますので、2023年度の取り扱いと異なる可能性があります。
助成金と補助金の基礎知識
助成金は厚生労働省、補助金は経済産業省や地方自治体が支給することが多いですが、明確に区別されていません。今回紹介するのは、厚生労働省管轄の助成金と経済産業省管轄の補助金です。融資などとは異なり、どちらもお金の返済は必要ありませんが、後払いのため、いったんは会社が全額費用を負担する必要があります。
助成金は、雇用状態の是正・職業能力開発など労働者の雇用環境の改善に向けて、取り組みを積極的に行う意欲のある会社をサポートするために支給されます。補助金は、国などが掲げて いる政策目標の達成に向けて、幅広い分野で共通の目的がある事業者の取り組みをサポートするために支給されます。そのほか、異なる点としては、図表の内容が挙げられます。
助成金は随時募集されているものが多く、要件を満たしていれば原則受給できますが、予算に達した時点で募集が締め切られます。今年4月からは「雇用関係助成金ポータル」が開設され、電子申請ができる助成金の対象が拡大されます。
補助金は助成金よりも種類が豊富ですが、募集期間は1か月前後と助成金よりも短いことが多いため、過去の募集内容を参考に準備を始めておくとスムーズです。中には支給額の上限が千万単位の補助金もあり、助成金よりも補助額が高い傾向にありますが、審査・選定がありますので、要件を満たしていても受給できない可能性があります。
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