平均10.4%賃上げ、初任給30万円へ 荏原実業が中計とKPIで描く、「戦略的」人的資本経営

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2026年02月09日

荏原実業(東京都中央区)は2月6日、正社員の給与水準改定と新卒初任給の大幅な引き上げを発表した。既存社員の平均昇給率は10.4%に達し、2026年4月入社の新卒初任給(大卒)は30万円の大台に乗る。

物価高騰への対応という「守り」と、熾烈しれつな人材獲得競争を勝ち抜く「攻め」の両面を兼ね備えた今回の大幅改定。その背景には、中期経営計画「EJ2027」で掲げる明確な人的資本戦略がある。

月額3.7万円増 「生活防衛」と「報いる」投資

今回の改定は、執行役員を除く全正社員が対象。2026年1月1日付で実施された給与水準の改定では、平均昇給額が月額3万7420円、率にして10.4%という高水準のベースアップ(ベア)となった。

昨今の急激な物価上昇により、実質賃金の目減りが家計を圧迫している。同社は、社員が安心して働ける生活基盤を守ることを最優先事項としつつ、会社の成長を社員へ還元する姿勢を鮮明にした形だ。

初任給30万円時代へ 採用競争力の抜本強化

続く2026年4月からは、新卒初任給の引き上げも実施される。大学院卒は従来の26万5000円から31万円(+17%)、大学卒は25万5000円から30万円(+18%)へと、それぞれ4万5000円増額される。

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