住友林業、日系企業で初となるロンドンでの木造増改築のオフィス開発 CO2排出量を大幅削減
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年01月21日
住友林業(東京都千代田区)は1月20日、芙蓉総合リース(東京都千代田区)とともに英国ロンドンで木造の増改築によるオフィス開発「Golden Laneプロジェクト」を開始すると発表した。
既存の鉄骨造建物を解体するのではなく、既存の構造を活用して木造の増改築とし、建物のライフサイクル全体でのCO2排出量を大幅に削減する。同社によると、英国で木造の増改築によるオフィス開発は日系企業としては初の取り組みとなる。
オフィスビル新築に比べて60%のCO2排出量削減が可能に
プロジェクトでは、ロンドン中心部にある1900年代初頭に建築された5階建のオフィスを取得し、1階から4階部分は既存オフィスの構造を保存しつつ内装工事や環境性能を向上する改修工事を行い、5階から6階部分を複数の木材を組み合わせて成形した比較的質量の大きいエンジニアードウッドを活用し、木造で増築する。
総事業費は、約45億円で2024年12月に着工し、2026年1月の完成、賃貸開始を目指す。既存オフィスの活用と木造の増改築により環境配慮と賃貸床面積の増床による収益性の向上を実現する。
木造の増改築とすることで、解体や再建築、鉄骨造での増改築と比べてCO2排出量を大幅に削減する。
同プロジェクトで資材の製造、運搬、建設、修繕、解体などにかかるCO2排出量を設計段階で試算したところ、資材の調達から建設工事完了までのCO2排出量は、英国の一般的なオフィスビルの新築と比べて約60%削減が可能なことがわかった。
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