塩野義製薬、好況下で早期退職を実施 人材ポートフォリオ見直しでグローバル展開を加速
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年07月11日
塩野義製薬(大阪市中央区)は7月10日、200人程度の早期退職希望者を募ると発表した。同社は2023年3月期が最高益で24年3月期も好業績を維持する見通し。同社はグローバル展開や新規事業の推進を実現していくために早期退職を募り、人材ポートフォリオの見直しを加速させていきたい考えだ。
対象は勤続年数5年以上の50歳以上の社員 多様性と新陳代謝を目指す
対象は2024年3月31日時点で50歳以上であり、かつ勤続年数5年以上の社員。マネジャーラインに従事するもの、一部の幹部職は対象から外れる。募集期間は8月1日から9月20日までの予定で、退職日は10月31日となる。早期退職を希望した社員には、通常の退職金に加えて特別転身支援金を支給する。さらに、希望者には再就職支援サービスも提供する。
同社は6月に、感染症向け医薬品を中心とするグローバル展開の加速やワクチンといった新規事業の確立などを柱とする中期経営計画を改訂、公表した。ワクチン事業では海外との競争力を強化し、2025年度までに国内で販売実績を積み上げ、2030年度までに中国や東南アジア、同年度以降に欧米市場への展開を狙う。
同社の業績見通しは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)や新型コロナウイルスなどの感染症治療薬の売り上げが堅調に伸びると見て、22年度の4267億円から倍増すると予想。最終年度の連結売上高を2000億円上積みして、8000億円に引き上げると発表した。
中期経営計画で打ち出した「グローバル展開」 早期退職は人材戦略
こうした好況下での早期退職の実施は、中期経営計画で掲げた「治療薬にとどまらないトータルケア」と「持続可能なビジネスモデル」をグローバルに展開するための「人材戦略」という位置付けだ。
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