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コラム

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リベラルアーツ研修は「何に」に役立つ?(その2:CSR編)
〜さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!(第5回)

2014年03月04日

皆さん、こんにちは。「さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!」第5回です。
今回のテーマは、「リベラルアーツ研修は何に役立つのか?」(その2:CSR編)です。

前回は「グローバル化とリベラルアーツ」についてお話ししました。
(グローバルで活躍するためには、「大学を卒業した普通の大人としての最低限の教養やゼネラルな知識をもった"当たり前の大人"」でなければならない)

今回は、リベラルアーツや教養の必要性を「CSR」の観点からみていきたいと思います。
CSRは「corporate social responsibility =企業の社会的責任」のことです。有斐閣の法律用語辞典(第4版)では以下のように説明されています。

「企業は、単にその構成員の私的営利の手段たるにとどまらず、企業それ自体としてその構成員から独立した存在と重要な社会的価値をもつに至っている。そこで近年、企業の利潤第一主義を否定し、企業は社会に貢献すべきものであるとして、その成長・発展のために社会に危害を加えてはならず、企業の成長・発展を犠牲にしても社会の要請に応えるべきであるとする考え方が主張されている。」


さてこのCSR、どこが教養と関係するのでしょうか?
そう、「企業の利潤第一主義の否定」というところです。

私たちは資本主義の中で生きていますから、利潤を求めます。それは当然のことで悪いことではありません。でも「利潤第一」は悪いこと(多くの弊害を生み出す)です。

なぜか?

...世の中はつながっているからです。
「貧困を生み出した立役者はブルジョアだが、そのブルジョアを支え肥えさせたのは当のプロレタリア自身である」からです。(http://profile.ne.jp/w/c-38212/ のアンダーライン箇所、・貧困を生んだのはだれか、参照)

一人勝ちしすぎると回りまわって自分の首を絞めることになる。CSRを守るためには敗者を追い込みすぎてはいけない...というわけです。

人は一人では生きていけないし、商売も相手を完膚なきまでに叩きのめしてしまっては商売にならない(商売自体が成り立たなくなる)。
この当たり前のことを改めて認識させてくれるのが教養であり、リベラルアーツなのです。


【これだけは理解しておこう】
★ 企業が社会の一員として生存し責任を果たすためには、利潤しか見えなくなってはいけない。
★ ビジネス研修は「利潤につながる能力の育成」が中心であり、
 利潤に関係ないものは後回しにしろ(やむを得ない)というマインドを知らず知らずのうちにつくっている。
★ リベラルアーツや教養はそれを療治する

企業が社会の一員として生存し、その責任を果たすためには「利潤しか見えなく」なってはいけない。
儲けの魔力に魅せられ、利殖に魂を奪われている今の世の中に警鐘を鳴らし、その空気に埋没している自分の姿を気づかせてくれるのが「教養」であり「リベラルアーツ」なのです。

教養やリベラルアーツって大切ですね。

「さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!」第5回、今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。

(本内容は、中沢努「仕事で使うための教養教育ーリベラルアーツ研修/教養研修の手引き」に加筆して作成されました)

<資料>
◆仕事、会社、転職...自分が見えなくなったら http://profile.ne.jp/w/c-39237/
◆12か月で学ぶ哲学用語 アリストテレスの「形相」ーエイドス」http://profile.ne.jp/w/c-57651/
◆他 資料集 http://pws.prserv.net/pensee/3rd/

★お問い合わせやご質問、お気軽にどうぞ。http://j.mp/LNYGWy

中沢 努
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