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コラム

人事 / 人材育成 / リベラルアーツ

教養研修やリベラルアーツ研修を思い立ったらすべきこと
〜さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!(第11回)

2014年11月17日

皆さん、こんにちは。さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!第11回です。
前回は研修企画の「全体の流れ」についてお話ししました。
今回は「全体の流れ」の次に来る「2番目のステップ」について書きたいと思います。

全体構想が仕上がったら、今度はそれを膨らませる
ステップ1は「全体構想」でしたね。そしてそのポイントは「4W+1H」でした。
これが出来たら次に「構想を膨らませる」という作業に着手します。

例えば、なぜリベラルアーツなのか?(Why)に対する答えが「グローバル化への対応」だったとします。そうしたら、その答えに対して「だから何?/それが何?(so what)」と問いを重ねていくのです。


(例1)
なぜリベラルアーツ?
 ↓
グローバル化
 ↓
so what?(だから何?、それが何なの?)
 ↓
当社社員は、話題が乏しくいつも黙っているから、それを何とかしたいんだよ......


(例2)
なぜリベラルアーツ?
 ↓
人間力の向上
 ↓
so what?(だから何?、それが何なの?)
 ↓
だって、今のままでは「顧客満足度向上」なんて掛け声だけで終わっちゃうだろ。
本当に「相手のことを考えたサービス」を実現したかったら、やっぱり社員の内面を鍛えなくっちゃ......。


(例3)
何を学ばせる?
 ↓
倫理や道徳
 ↓
so what?(だから何?、それが何なの?)
 ↓
座学や理論中心じゃあないほうがいいな。
理屈だけ身につけても、実務の中で応用できなかったら意味がないし......。


このように、so what?を使って問いを重ねていくことで、構想に厚みを出していくのです。


ステップ2を上手に行う秘訣は「つなげる」こと
so what?で「4W+1H」のそれぞれを膨らませ終わったら、仕上げの作業に進みます。
良い仕上げにするために大切なことは「4W+1H」の各要素がつながっているようにすることです。
  (ア) なぜ、リベラルアーツなのか?(Why)
  (イ) 誰にリベラルアーツ研修を行うのか?(Who)
  (ウ) 何を学ばせるのか?(What)
  (エ) 学ばせるのか?(When)
  (オ) どのくらいの予算でやるのか?(How much)
の各々がバラバラの状態で列挙されるのでなく、部分が全体としてつながり「一つのストーリー」となるように構想をまとめ上げていくのです。


(例)
当社は世間的には「小さいながらも立派なグローバル企業」と呼ばれており、事実、海外のあちこちに支社・支店を設けている。じかし、内部から見た我が社は「日本標準に沿った海外展開」の域を出ておらず、本当の意味でのグローバル企業とは断じて言えない。よって、若手社員を対象とした教養・リベラルアーツ研修を行うことにした。対象を全社員の中から若手社員を選んだ理由は・・・(以下省略)。


大切なのは、企画案を経営戦略や事業計画(=自社の経営の方向性)がきちんとふまえられたものとして仕上げることです。

こうすれば、全体構想という幹に付加価値創造の枝葉が加わり、上司も納得する提案となります。


今回はリベラルアーツ研修企画の第2ステップをご紹介しました。
次回はステップ3「企画書の作成」についてお話しします。

「さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!」第11回、今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。

(本内容は、中沢努「仕事で使うための教養教育〜リベラルアーツ研修/教養研修の手引き」に加筆して作成されました)

<資料>
◆人間には格がある プラトンの人間の分類 http://profile.ne.jp/w/c-46270/
◆12か月で学ぶ哲学用語 エピクロスの「快楽主義」?アタラクシア http://profile.ne.jp/w/c-59706/
◆他 資料集 http://pws.prserv.net/pensee/3rd/

★お問い合わせやご質問、お気軽にどうぞ。http://j.mp/LNYGWy

中沢 努
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